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ボードゲームの王様、オセロとリバーシ

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いまでもオセロやリバーシといった名称で親しまれているボードゲーム。
リバーシの呼び名のほうが世界的には有名なようです。
というのもオセロは長谷川五郎氏が考案したゲームです。
それに対しリバーシは19世紀のイギリスで考案されたゲームです。

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リバーシの歴史

リバーシは1888年にイギリス人によって考案され、大流行したボードゲームです。
ただし2人のイギリス人が先後の争いをしていることから、「誰が」と言うことは明記されていない場合が多いと思われます。
日本においては明治時代に輸入され、「源平碁」「レヴァルシー(リバーシのこと)」「裏がへし」といった名称で親しまれました。
1907年に発行された「世界遊戯大全」においても、それは「欧米の遊戯会の流行り物」として紹介されています。

オセロの歴史

オセロはリバーシをベースに、長谷川五郎氏が考案したボードゲームです。
第二次大戦後間もないころ、旧制水戸中学校の学生であった長谷川氏は、牛乳瓶の蓋を貼りあわせてこのゲームを製作しました。
モノも娯楽もない時代でしたから、10分休みで決着が付くこのゲームは生徒たちの間で徐々に広まってゆきました。

この長谷川氏は大学に進学し卒業した後、製薬会社の正社員として働き始めましたが、オセロの普及に務めていました。
しかし「これはリハビリに適している」と太鼓判を押してくれた担当病院の医院長の言葉に背中を押され、商品化を志します。
父親である長谷川四郎氏はイギリス演劇や遊戯文化研究の一人者であり、シェイクスピアの作品にちなみ「オセロ」と名付けることを勧めます。
黒人の将軍であるオセロとその妻である白人のデスデモーナの入り乱れる関係や大草原での戦いは、まさにオセロゲームの戦いそのものです。
日本では玩具メーカーのツクダが商品登録を行い、経営不振などで譲渡などが繰り返されたのですが、いまの商品登録としては生きています。

オセロは世界中に商標を持っていますので、おいそれとは使えないものになっているのです。
しかしこの発売により空前の大ヒットとなったオセロは、大きく認知され今に至るのです。

オセロとリバーシの違い

全く同一のゲームと認識されることも多いのですが、大きな違いが3点ほどあります。

1)リバーシが自由にしている盤と石の色の違いです。
緑の盤に黒と白の意志を使用するのはオセロでありリバーシは自由であることから、日本国内ではオセロの配色は避けています。
2)オセロは8マス8マスト決まっていますが、リバーシは10マス10マスや八角形のオクト盤が用いられることもあります。
3)手始めの石の置き方に違いがあります。
オセロはクロス置きと決まっていますが、リバーシはパラレルでも良いとされています。

このことからオセロはリバーシの中にある特別ルールの物と考えるといいのでしょう。
リバーシよりも後にできていることから「模倣」と言われることもありますが、実際「商標登録」という知的所有権の強みはここでしょう。

二人零和有限確定完全情報ゲームとしてのオセロ

二人零和有限確定完全情報ゲームとは、「相互作用を及ぼしあう複数または単独の主体の振る舞い」に関して研究する応用数学の一分野である「ゲーム理論」で扱われるゲームの分類です。

オセロもこの分類にカテゴライズされるものとされています。
偶然に左右されることがなく、読みの深さで勝敗が決まるものです。
双方のプレイヤーが常に最善手を打ち続けた場合、勝敗は判明しているのです。
オセロであれば「後手必勝」となります。

しかし理論上は完全な先読みができたとしても、選択肢が多くなれば完全な先読みを人間が行うことは困難であり、だからこそゲームとして成り立つのです。
要するに初期ルールの五目並べであれば先手必勝ですが、オセロが後手必勝であっても五目並べほどは簡単にはいきません。
6マス6マスのリバーシにおいては、コンピューターとの対戦は完全のコンピューターの勝利となっています。
これが8マス8マスとなったとて、人間の勝利はないのではないかと言われています。

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